田中将大、菅野智之の残留に米メディア注目 ロックアウトが「決断を容易なものに」
米記者「ロックアウトはスガノを蚊帳の外にしてしまう」
今季8年ぶりにNPBに復帰した楽天・田中将大投手は4日に残留を表明。昨年オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指した巨人・菅野智之投手も海外FA権を行使せずに残留することが分かった。NPBを代表する両右腕の決断に米メディアも反応。2日に始まったロックアウトにより移籍交渉などすべての機能が停止されたことも一因であると報じている。
米メディア「CBSスポーツ」は「トモユキ・スガノ、NPBのヨミウリ・ジャイアンツのエースが2022年も日本に残る」との見出しで詳報。菅野は昨年オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指し、レッドソックスやパドレス、ジャイアンツ、ブルージェイズなどが興味を示したが合意には至らず、巨人に残留してオプトアウト付きの複数年契約を結んだとし、次のように解説している。
「スガノの決断は、最近のMLBの動きによってより容易なものとなった。MLBのオーナー陣はロックアウトを実施し、メジャーリーグは1994~95年以来となる機能停止状態になった。ロックアウト下で球団は選手と契約できず、スガノを蚊帳の外にしてしまう。今週既にマサヒロ・タナカも残留を選択していた(球界ではタナカが今オフにメジャー復帰を目指すのではという憶測があった)」
上記の記事を執筆したCBSスポーツのRJ・アンダーソン記者は自身のツイッターでも持論を展開。「ロックアウトがもたらしたものの1つは才能の損失だ。タナカとスガノはそれとは関係なく日本に残っていたかもしれない。海外に出ていくMLB選手も同上だ。MLBの契約凍結は(来季の不確かさは言うに及ばず)どちら側も助けない」と意見を記している。
(Full-Count編集部)