鈴木誠也がダルビッシュの同僚に? 米メディアが示したパドレス移籍の可能性と根拠

広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】
広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

獲得に乗り出しているとされる中ではRソックスとマリナーズが「フィットする」

 広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手。今月2日に始まったロックアウトの影響で移籍市場は凍結されている状況だが、米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は鈴木誠にとって最適な球団を予測。可能性がある球団としてダルビッシュ有投手が所属するパドレスや大谷翔平投手が所属するエンゼルスをあげている。

「ブリーチャー・レポート」の記事は、米メディア「ボストン・スポーツ・ジャーナル」の情報を引用する形で、ア・リーグ東地区のレッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズが鈴木誠獲得に「最も積極的」であり、マリナーズとは既にオンライン面談していると言及。レッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズのア・リーグ東地区3球団の中ではレッドソックスが「フィットしている」としている。ハンター・レンフロー外野手を放出したため鈴木誠の獲得は「理にかなっている」とし、「おそらくレンフローよりもよい働きをして、(トレード加入した)ブラッドリーJr.を4番手の外野手に押しやるだろう」と予測した。

 ちなみに、ブルージェイズは外野のポジションに空きはなく、圧倒的に右打者が多いラインナップのため「彼らのニーズはスズキとの契約では満たされない」とした。ヤンキースも同様に右打者中心のラインナップで「アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ジョーイ・ギャロで右翼、指名打者、左翼を(交代で)まかなっている」と解説している。また、マリナーズも「フィットするだろう」とし、「優れた右翼手であるミッチ・ハニガーかスズキが、ジェイク・フレイリーに代わって左翼で安定してプレーする可能性がある」と指摘している。

 今後参戦する可能性のあるチームとして挙げたのはパドレス、フィリーズ、エンゼルスの3球団。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者、「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者の記事を引用し、パドレスとフィリーズはニック・カステヤノスを獲得できなかった場合、鈴木誠が代わりとなる可能性があると説明。エンゼルスはマイク・トラウトと組むことができる経験ある外野手を獲得する可能性もある他、「スズキを助けられる日本選手(大谷翔平投手)が既にいることもプラスだろう」としている。

 これらの球団から記事が最終的に選んだ球団はパドレス。ウィル・マイヤーズが右翼手を務める予定だが、新たな労使協定が発効されてナ・リーグでもDH制が採用されれば「スズキがDHの明らかな候補になる」と解説する。また、AJ・プレラー編成本部長は、レンジャーズ時代の2011年オフにダルビッシュ獲得に尽力した実績があることも大きな材料だとしている。

 記事はまた、鈴木誠が契約を結ぶ場合、アビサイル・ガルシア外野手が先月末にマーリンズと交わした4年総額5300万ドル(約60億円)の契約が一つの指針になると指摘。鈴木誠への関心の高さ、今季のFA市場が打者が不足していることなどを勘案して、契約内容は4年総額6000万ドル(約68億円)と予測している。

(Full-Count編集部)

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