戦力外のベテラン内野手が続々移籍 1軍経験ある投手の育成契約も 10日の去就
10年ぶり古巣・DeNA復帰の藤田一也、去った楽天には元鷹の川島慶三
10日も今オフ戦力外とされた選手の移籍発表が続いた。特にベテラン選手の移籍は、新天地に新たな風を吹かせることができるか注目を集めそうだ。
DeNAは、楽天を戦力外となった藤田一也内野手の獲得を発表、入団会見を行った。藤田にとってDeNAは古巣で、2012年以来10年ぶりの復帰だ。新たな背番号は「3」と発表された。今季はプロ17年目で初めて1軍出場なしに終わったものの、ゴールデングラブ賞3回の名手は「声をかけていただいた気持ちは、言葉で表すのが難しい」と現役続行の喜びを口にした。
藤田が去った楽天は、ソフトバンクを戦力外となった川島慶三内野手と基本合意に達したと発表した。川島は2006年に日本ハム入団以来、ヤクルト、ソフトバンクに続き4球団目の所属となる。球団を通じて「もう1度、優勝したいと思っています。年齢的にもラストチャンスだとわかっています」とコメント。日本ハムで2度、ソフトバンクで4度リーグ優勝した勝ち運を持ち込めるだろうか。
またオリックスは、戦力外としていた榊原翼投手と育成選手契約を結んだと発表した。2017年に浦和学院高から入団すると2年目で支配下登録、開幕1軍入りを果たした。翌2019年には13試合に先発し、プロ初勝利を含む3勝を挙げた。ただこの年をピークに成績は下降線。今季は1試合登板にとどまった。
同じくオリックスを戦力外になった鈴木優投手は巨人が育成選手としての獲得を発表している。2015年に都立雪谷高から入団し、2020年にはプロ初勝利。今季は11試合に登板したもののオフには戦力外とされていた。会見に臨んだ鈴木は「真っすぐの強さと、ツーシームが僕の生命線。自信のある球が投げられたら抑えられると思うので、開幕で1軍にいられるよう、キャンプからアピールしたいです」と決意表明した。
さらに、阪神は戦力外とした望月惇志投手と育成選手契約を結んだと発表した。望月は2018年に1軍37試合に登板するなど、通算62試合で1勝1敗、防御率4.34という成績を残している。
(Full-Count編集部)