イチロー氏、今年3度目の高校生指導 高松商のラブコールに応える「出会いに縁」

フリー打撃を披露するイチロー氏【写真:代表撮影】
フリー打撃を披露するイチロー氏【写真:代表撮影】

今夏の甲子園で智弁和歌山に敗れた長尾監督が「うちにも来てほしい」と語ったことがキッカケ

 マリナーズのイチロー氏(会長付き特別補佐兼インストラクター)が12日、レクザムスタジアムを訪れ、高松商(香川)に2日間に及ぶ指導を行った。国学院久我山(西東京)、千葉明徳(千葉)に続き今年3度目。打撃練習では自ら実演し4本の柵越えを披露。生徒たちからは「えぐい」「やばい」と驚きの声が上がっていた。

 今年最後の指導は高松商だった。イチロー氏が同校へ訪問を決めたのは、今夏の甲子園で智弁和歌山に3-5で敗れた際に、長尾健司監督が「うちにもイチローさんに来てほしいなと思います」とラブコールを送ったのがきっかけ。これがイチロー氏の耳にも届いており、その後に長尾監督から真意と想いを伝え聞き「こういったタイミングでの出会いに縁を感じ」と指導を決めたという。

 練習では生徒からの要望でフリー打撃へ。「ライトスタンドに1本も入らなかったら夕方まで打っています。僕のルールで1本も入らずに練習を終えたことはないので。入らなかったら明日もです」と宣言していたが、9スイング目で右翼席へアーチを放つなど、計4本の柵越えを披露した。28スイング目で最後のホームランを放つと「うえーい!」とはしゃぐ姿もあった。

 打撃中には「バテてから、ここから形を崩さず振るのが大事」「ただ、打っているだけではないので、形を作って打って下さい」などアドバイスを送る場面も。生でイチロー氏の打撃を見た生徒は「えぐい」「やばい」「打球速い」と感激していた。

 この日で今年の高校生指導は終わりとなるが、イチロー氏は「今後も時間が許す限り、一緒に動き、プレーを見せることで、高校生の野球への情熱に向き合っていく」と語っていた。

(Full-Count編集部)

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