セパ新人王発表 セは37セーブの広島・栗林、パは13勝のオリックス・宮城に栄誉

広島・栗林良吏(左)とオリックス・宮城大弥【写真:荒川祐史】
広島・栗林良吏(左)とオリックス・宮城大弥【写真:荒川祐史】

DeNA牧との争いが注目集めたセ・リーグ

 日本野球機構(NPB)は15日、都内で「NPBアワード2021 supported by リポビタンD」を開催し、記者投票によって決まる両リーグ新人王が発表された。セ・リーグは広島のルーキー栗林良吏投手、パ・リーグはオリックスの2年目、宮城大弥投手が選ばれた。

 栗林は今季トヨタ自動車から入団して抑えを務め、53試合に登板してリーグ2位の37セーブ、防御率0.86という成績を残した。2015年に山崎康晃投手(DeNA)が残した新人最多セーブ記録に並び、開幕からの22試合連続無失点も新人記録を更新した。東京五輪の日本代表入りし、金メダル獲得にも貢献した。

 沖縄・興南高から入団して2年目の宮城は13勝、防御率2.51がいずれも同僚の山本由伸投手に次ぐパ・リーグ2位。チームの25年ぶりリーグ制覇に大きく貢献した。

 今季は両リーグとも熾烈な新人王争いが見られた。セ・リーグでは序盤、佐藤輝明内野手(阪神)が5月の月間MVPに輝くなどリードしたものの後半は2軍落ちも経験するなど失速、それでも24本塁打している。代わってDeNAの牧秀悟内野手が後半浮上し、リーグ3位の打率.314、22本塁打を残した。

 パ・リーグでも、大卒ルーキーの健闘が光った。日本ハムの伊藤大海投手はリーグ4位の防御率2.90で10勝。夏には東京五輪で金メダルを獲得している。また楽天に早大から入団した早川隆久投手も9勝7敗、防御率3.86の数字を残している。

 また、セ・リーグでは牧、佐藤輝、2年目で9勝した奥川恭伸投手(ヤクルト)、新人で10勝の伊藤将司投手、30盗塁の中野拓夢内野手(以上阪神)に新人特別賞が贈られた。パ・リーグも同じく伊藤を表彰した。

【一覧】空前の大豊作年を制したのは栗林&宮城 2021年NPB新人王得票数

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