「自チームから連れていきたい」 オリ吉田正、自主トレ独立で期待する若手2人とは?
「疑問に思っていること、考え方とか色んな視野を広げてほしい」
オリックスの吉田正尚外野手は、22日に行われた契約更改交渉で1億2000万円増の年俸4億円プラス出来高でサインした。(金額は推定)。背番号は「34」から「7」に変更になり、心機一転でプロ7年目のシーズンを迎える。会見ではチームの未来を見据えた後輩育成への思いも口にしていた。
2年連続首位打者を獲得するなど“チームの顔”として君臨する吉田正。年俸も4億円に到達し、慣れ親しんだ背番号に別れを告げ「これから常勝軍団を作らないといけない」と、自覚十分の言葉も飛び出した。
これまで自主トレは阪神・糸井、ソフトバンク・柳田らと行っていたこともあったが、来春からは完全に独立する。大先輩たちから受け継がれた伝統は、後輩に惜しみなく伝えていくつもりだ。
他球団からも何人か参加するが「自チームから何人か連れていきたいと思っていた。同じタイプというか右投げ左打ちで若くてといったら来田選手(涼斗)や佐野選手(如一)。そういう話はした。『すぐいきたい』ということだったので是非と」と2人の名前を上げた。
「僕自身も糸井さんの自主トレからスタートして、あんまり自分の考えは教え込むことはなくて。疑問に思っていること、考え方とか色んな視野を広げてほしい。合う合わないは絶対にある。一つ引き出しとして持ってくれればいいのかなと。その時期でしかできない経験だし、それは僕は良いことだと思う。最終的にプレーするのは個人ですから。技術、モチベーションを含めてですね」
今オフに両足首のクリーニング手術を行ったため、参加メンバーと同じメニューを消化することは厳しい。だが、期待する若手たちをじっくり観察することはできる。吉田正自身も「逆に(選手を)見られる時間が増えるかもしれない。リハビリをやりながら若手の子たちの良い時間にできたらという思いがある」と前向きに捉えている。
今シーズンは宮城、紅林ら将来のチームを背負っていく若手がブレークを果たした。リーグ連覇、そして吉田正が見据える“常勝軍団”のためにも、その歩みは止めてはいけない。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)