100億円超え大型契約も“不良債権”に 米メディア選出の「史上最悪のFA」

エンゼルス時代のジョシュ・ハミルトン氏【写真:Getty Images】
エンゼルス時代のジョシュ・ハミルトン氏【写真:Getty Images】

米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」がポジション別MLB史上最悪のFA契約を特集

 メジャーリーグはロックアウト(施設閉鎖)の影響で選手たちは球団との契約がストップしている。そんな中、米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」がポジション別MLB史上最悪のFA契約を特集。総額100億円を超える超大型契約を結びながらも結果を残せなかった男たちに焦点を当てている。

 直近では「史上最高のFA」を取り上げイチロー氏、上原氏がランクインしたが今回はその逆バージョン。度肝を抜く大型契約も結果が伴わなければ大バッシングを受けるのがメジャーリーグの世界だ。

 外野手部門では2012年オフに5年1億2500万ドル(約143億円)でエンゼルスに移籍したジョシュ・ハミルトン氏が選出。レンジャーズ時代の10年には首位打者、MVPを獲得、12年も43本塁打をマークした好打者だったが移籍後の13年は打率.250、21本塁打と低迷。さらに14年はわずか89試合に出場、翌15年は薬物問題などもあり契約を残したままレンジャーズにトレード移籍となった。

 エンゼルスはハミルトンの残りの契約の内、6000万ドル(68億6000万円)を負担するなど踏んだり蹴ったりのFA契約だった。ちなみにレンジャーズに復帰したハミルトンは度重なる怪我の影響もあり、15年シーズンで50試合出場したのを最後にメジャーの舞台から姿を消している。

 また、先発左腕部門では2000年オフに8年1億2100万ドル(約138億円)でロッキーズに移籍したマイク・ハンプトン氏。1999年にアストロズで最多勝(22勝)とサイ・ヤング賞投票2位に選ばれ、2000年のメッツ時代には15勝10敗、防御率3.14と好成績をマークしていた。

 ロッキーズ初年度となった2001年は14勝(13敗)を挙げたが防御率5.41と打ち込まれる場面が多く翌02年は「更に酷かった」と防御率6.15だったことに言及。同年オフには契約を残したままトレードでブレーブスに移籍され06年、07年は度重なる怪我で1度も登板がなかった。

 破格の条件で獲得しても、金額に見合った活躍を見せない選手も多い。今オフは12月2日からのロックアウトで契約はストップしているが、球団側としてはじっくり“調査”できる期間なのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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