プホルスら大物ベテランに引退の危機? ロックアウトの長期化で米メディア危惧
ロックアウトが2月で終わったとしてもトップクラス、中堅クラスが先に契約に
メジャーリーグは2日からロックアウト(施設閉鎖)に突入し3週間が過ぎた。選手たちの契約もストップしているが米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「かつてのスターが仕事が見つからないままになるかもしれない」と、大物ベテランたちが引退の危機に直面する可能性を指摘している。
キャリア晩年を迎える選手にとっては厳しい冬になるかもしれない。記事ではロックアウトが2月に終わったとしても各球団はトップクラス、中堅クラスの選手たちのFA契約、トレードに集中することを言及し「キャリアの終焉が近づいている、かつてのスターへの冷遇も含まれるかもしれない」と伝えている。
今オフはロックアウト直前に来シーズン42歳を迎えるリッチ・ヒル投手がレッドソックスに移籍したが、その他のベテランたちは「引退を少なくとも検討することになるかもしれない」と危惧。その中には今季、エンゼルスからドジャースに移籍したアルバート・プホルス内野手、アストロズで開幕投手を務めワールドシリーズにも登板したザック・グリンキー投手らが含まれている。
通算700号まであと21本に迫っているプホルスはシーズン後に「私の引退の時期が来たとは思わない。まだプレーできると分かっているのに来年家で座っていたくはない」とし、現役続行に含みをもたせている。また、グリンキーも今年3月の時点では「できれば、まだもっと長く投げていたい。でも、自分が望むだけ投げられるかどうかには、様々な要素が絡んでくる」と語っている。
ロックアウトが長引けば長引くほど、ベテラン選手たちの“居場所”は狭くなっていく。無所属のままシーズン開幕を迎える可能性もあるだけに、早く本来のオフに戻ってもらいたいものだ。
(Full-Count編集部)