今季35発&101打点なのに引退 カイル・シーガーに地元紙「究極のマリナーズ選手」
地元紙の取材に応じたシーガー「野球を愛していると同時に、もう頃合いだと」
マリナーズをFAとなっていたカイル・シーガー内野手が29日(日本時間30日)、現役引退を表明した。三塁手としてイチローらとともにチームを牽引した功労者は、今季も35本塁打をマーク。妻のジュリーさんのツイッターを通して「ここまで素晴らしい道のりでしたが、人生の次の章を迎えることに信じられないほど興奮しています」などと思いを綴った。
2009年のドラフト3巡目でマリナーズに入団し、2011年にメジャーデビュー。2012年から8年連続で20本塁打を放ち、2014年にはオールスターゲームにも出場した。今季も159試合に出場して35本塁打、101打点、打率.212をマーク。来季契約の選択権を持っていた球団側が行使せず、FAとなっていた。メジャー通算1480試合で、打率.251、242本塁打、807打点だった。
地元紙「シアトル・タイムズ」では、ノース・カロライナ州の自宅からテキストメッセージで取材に応じたシーガーのコメントを紹介。今季最終戦となった10月3日(同4日)のエンゼルス戦でプレーオフ進出を逃したことに触れ「あの時点で自分が野球にサヨナラを言おうとしていることは分かっていました。もしプレーオフ進出が断たれたら、それが私が野球をプレーする最後の時だと分かっていました」と述べた。
複数球団が興味を示していたというが、選んだのマリナーズでの引退。スプリングトレーニングのころから考えていたといい「正直に言うと、簡単な決断でした。野球を愛していると同時に、もう頃合いだと。家族と一緒に家で過ごす準備ができていました」との思いを明かした。
同紙によると、10シーズン以上も生え抜きを貫いて引退した選手は、MLBでも200人に満たないという。「彼らは『彼は究極のマリナーズ選手だった』と言うだろう」とファンの思いを代弁した。輝かしいキャリアを振り返り、最後にこうまとめている。
「本物のシアトルのレジェンド? もしかしたら。本物のシアトル・マリナー? もちろん」
(Full-Count編集部)