“投手”大谷、鮮烈160キロデビュー 6回3失点でメジャー初先発初勝利
2回に初被弾も6奪三振を記録 6回を投げて92球で降板
エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、敵地でのアスレチックス戦でメジャー初先発初勝利を飾った。6回を投げて1被弾を含む3安打6奪三振1四球で3失点(自責3)。チームは7-4で勝利した。3月29日(同30日)の開幕戦には「8番・DH」で打者として先発。球団によれば、開幕戦に野手で出場し、その10日以内に投手として先発する“二刀流”は、1919年のベーブ・ルース以来99年ぶりの出来事で、大谷は“二刀流”としてメジャーの歴史に名を刻んだ。
初回は先頭セミアンをスプリットで空振り三振とすると、2死から3番オルソンの初球で最速160キロを計時。3者凡退で締めると、直後の2回表に味方打線が2点を先制する。だが直後の2回裏、1死から2連打で一、二塁としたところで、チャップマンに1ストライクから2球目スライダーを捉えられ、左中間スタンドに飛び込む逆転3ランとされた。
だが、ここからスライダーを中心に要所でスプリットを織り交ぜる配球で立て直し、3回を3者凡退。4回には1死からジョイスに初四球を与えるが、後続を打ち取って無失点とする。
デビュー戦のマウンドで奮闘する大谷を打線が援護。5回にトラウトとアプトンのタイムリーで4-3と逆転に成功。1点リードをもらった大谷は5回、この日3度目の3者凡退に締めた。
4-3で迎えた6回にマウンドに戻ると、先頭ラウリーを1ボールから2球目速球で遊ゴロ、オルソンをカウント1-1から3球目速球で左飛。最後は4番デービスを2ストライクから3球目スプリットで遊飛に仕留め、8者連続凡退とした。
7回に再び味方打線がつながり、カルフーン、シモンズの適時打で3点を追加。7-3と大きくリードを広げた。大谷は6回を投げ終えて92球(63ストライク)で降板。7回のマウンドからリリーフ陣に託した。
2回こそ初被弾したが、尻上がりに調子を上げるピッチングを披露。4イニングで3者凡退を記録するなど、上々の投手デビューを飾った。
試合は9回に1点を返されたが、7-4で勝利した。