鷹ドラ4新人の告白「仲良い選手いない…」 25歳の“オールドルーキー”に悩み
他の新人18人は高校生&大学生だけ「社会人ということで警戒されています」
ソフトバンクの新人合同自主トレが10日、福岡・筑後市の「HAWKSベースボールパーク筑後」でスタートした。新人最年長のドラフト4位の野村勇内野手(NTT西日本)は自主トレ期間中の“キャプテン”に任命。自主トレ初日を終えると、最年長ならでは(?)の悩みを明かした。
支配下5人、育成14人の総勢19人という大所帯で始まった新人合同自主トレ。この日は初日ということもあって、ルーキーたちはウォーミングアップに始まり、キャッチボール、内野ノック、ランメニュー、体幹トレーニングと軽めに約3時間、汗を流した。その中で積極的に声を出し、盛り上げていたのが野村だった。
NTT西日本から入団した野村は25歳の“オールドルーキー”。昨年3月に結婚し、同9月に長女が誕生したばかり。この自主トレ期間だけ、ファーム本拠地にある若鷹寮で寮生活を送る。自主トレ開始前に、チームスタッフから新人たちの“キャプテン”に指名。「キャプテンは小学校の時以来ですね。みんな年下なので、やらないといけないかな」と、先頭を切って練習に励んだ。
総勢19人のルーキーたちだが、大学生が7人、高校生が11人で社会人は野村ただ1人。最も年齢が近くても大学4年生だ。それだけに、野村は「仲の良い選手はいないですね……。社会人ということで周りに警戒されています」と苦笑い。「食堂で順番に並んだりすると『どうぞどうぞ』と1番前に行かせようとするので、ちょっとビビってます」と告白した。
積極的に声を出した野村に引っ張られるように明るい雰囲気で初日が終わった新人合同自主トレ。「今日で結構コミュニケーションは取れたんですけど、まだ警戒されています」と振り返る。キャンプではA組に組み込まれる見込みで「キャンプでアピールできるように慌てず怪我しないようにやっていきたい。(武器は)足と長打力だと思っているのでそこをアピールしていきたいです」。期待の即戦力ルーキー。早く“同期”と打ち解け、トレーニングに没頭できることを願うばかりだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)