FA加入もまさかの防御率14点台、若手との熾烈な遊撃争い…　正念場の選手たち【セ編】

DeNA藤田一也は昨年楽天で出場なし、10年ぶりに古巣復帰する

　プロ野球12球団がキャンプインする2月1日まであと3週間。選手たちは自主トレに励み、新シーズンに備えている。中には昨年思うような成績を残せず、今シーズンに捲土重来を期している選手もいるだろう。ここでは“背水の陣”で今シーズンに臨むセ・リーグの選手を挙げる。年齢は2022年の満年齢。

○内川聖一内野手（ヤクルト・40歳）

　NPB現役最多の通算2182安打を記録し、セ・パ両リーグで首位打者を獲得したヒットメーカー。ヤクルト1年目の昨年は38試合出場で11安打、打率.208。シーズン終盤を2軍で過ごし、日本シリーズでは2打数無安打に終わった。もう一花咲かせることができるか。

○坂口智隆外野手（ヤクルト・38歳）

　ヤクルト6年目の昨季は阪神との開幕3連戦に右翼で先発出場したが3戦目に自打球を膝に受けて離脱。後半戦に1軍復帰したが死球を受けて負傷するなど不運が続き、25試合出場、8安打、打率.160にとどまった。再び輝きを放てるか。

○井納翔一投手（巨人・36歳）

　DeNAからFA移籍した昨年は散々だった。開幕5戦目の中日戦（3月31日）で初先発したが2回途中4失点KOされ敗戦投手となり2軍降格。5月に復帰したが4試合に救援した後に再び登録抹消となった。計5試合登板で0勝1敗、防御率14.40という数字が残った。

○田中広輔内野手（広島・33歳）

　リーグ3連覇を果たした2016～2018年はいずれも全試合に出場。2017年に盗塁王と最高出塁率を獲得するなど、チームに欠かせぬ遊撃手として活躍した。しかし昨年は小園の台頭を許し、入団8年目で自己最少の81試合出場、遊撃での先発は29試合にとどまり、28安打、打率.206と低迷した。まだ老け込む年齢ではない。遊撃再奪取なるか。

○藤田一也内野手（DeNA・40歳）

　2012年途中にDeNAから交換トレードで楽天に移籍。2013年に初めて規定打席に到達して日本一に貢献した。近年は徐々に出場機会が減少し、昨年は1軍出場機会がなく戦力外に。昨年12月に古巣への復帰が決まった。二塁手としてベストナイン2度、ゴールデングラブ賞3度受賞した名選手。10年ぶり復帰の古巣でどんなプレーを見せてくれるだろうか。

（Full-Count編集部）