3億円減俸の鷹三塁手、登録名を元に戻す沢村賞右腕… 正念場の選手たち【パ編】

日本ハム・金子千尋(左)とソフトバンク・松田宣浩【写真:石川加奈子、荒川祐史】
日本ハム・金子千尋(左)とソフトバンク・松田宣浩【写真:石川加奈子、荒川祐史】

鷹松田は3億円減の1.5億円で契約、楽天・川島は4球団目でのプレーとなる

 プロ野球12球団がキャンプインする2月1日まであと3週間。選手たちは自主トレに励み、来るべきシーズンに備えている。中には昨年思うような成績を残せず、今年に捲土重来を期している選手もいるだろう。ここでは“背水の陣”で今シーズンに臨むパ・リーグの選手を挙げる。年齢は2022年の満年齢。

○松田宣浩内野手(ソフトバンク・39歳)

 昨季は115試合出場で打率.234、83安打、14本塁打、47打点。7年ぶりに規定打席に届かなかった。昨年12月に行われた契約更改交渉では4億5000万円から減額制限の40%を超える3億円減の年俸1億5000万円でサイン。2019年オフに2年契約を結んでおり、やはり打率.228、90安打13本塁打と低調だった2020年成績も含んでの評価だったが、球団史上最大に並ぶ減額だった。通算1811安打、301本塁打を誇るチームの「顔」は復権を果たせるか。(金額は推定)

○川島慶三内野手(楽天・39歳)

 昨季はソフトバンクで56試合に出場し、打率.239、26安打。オフに戦力外通告受け、昨年12月に楽天加入が決まった。日本ハムを皮切りに交換トレードでヤクルト、ソフトバンクを渡り歩いたユーティリティプレーヤー。“左キラー”としても定評があり、ムードメーカーでもある。楽天を活気づける存在になるか。

○金子千尋投手(日本ハム・39歳)

 日本ハム3年目の昨季は8試合登板(5先発)で0勝4敗、防御率6.21。1軍デビューした2006年以降では初の未勝利に終わった。オリックス時代の2014年に沢村賞を受賞するなど一時代を築いた投手。今季は登録名を「金子弌大」から「金子千尋」に戻す。復活なるか。

○内海哲也投手兼任コーチ(西武・40歳)

 2018年オフにFA移籍した炭谷銀仁朗捕手(現楽天)の人的補償で西武に加入。新天地での3年間で6試合登板、2勝3敗、防御率5.19の成績を残している。昨季は2試合登板で1勝0敗、防御率7.71。今季からコーチを兼任を務める。最多勝を2度獲得した通算135勝左腕は、後輩をサポートしながら、自身ももう一花咲かせられるか。

○銀次内野手(楽天・34歳)

 プロ16年目の昨季は故障と不運に泣いた。開幕直後に右手首を痛めて離脱した他、7月には新型コロナウイルスに感染して療養。35試合出場で26安打、打率.286にとどまった。NPB通算1176安打をマークし、ベストナインを2度受賞している生え抜き選手。激しいチーム内競争に勝って再び定位置を確保できるか。

(Full-Count編集部)

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