「他にいない」鷹・甲斐も絶賛のスローイング ブレーク期待の巨人の若手捕手は?
巨人・山瀬は甲斐と嶋の自主トレに参加して2年目になる
16日に大分市内で行っている自主トレを公開したソフトバンクの甲斐拓也捕手。ヤクルトの嶋基宏捕手や後輩の海野隆司捕手ら捕手8人で切磋琢磨する中で、1人の若手捕手を「間違いなく成長していると思いますし、これから出てくるのかなと楽しみ」と評した。
その捕手とは巨人の高卒3年目・山瀬慎之助捕手。2019年のドラフト5位で星稜高から巨人に入団。中学校、高校時代とヤクルトの奥川恭伸投手とバッテリーを組み、高校3年時には夏の甲子園準優勝を飾った世代を代表する捕手だ。昨年、初めて甲斐と嶋の自主トレに“弟子入り”し、今年が2年目だ。
強肩が何よりも武器で、この日のスローイング練習でも低い球筋で力強い送球を何度も披露。打撃練習でも精力的にバットを振り込んでおり、その姿からは今季に賭ける意気込みがヒシヒシと伝わってきた。
そんな山瀬に“師匠”である甲斐も一目置いている。20歳の最大の武器であるスローイングに関しては「あのスローイングは他にいないので、学ぶことはたくさんあります」と絶賛。また練習に取り組む姿にも「すごく一生懸命頑張っていて、朝も早くからご飯を食べて、ランニングも、バッティングもしっかり振り込んでやっている。去年よりも今年の方がもの凄く成長していると思いますし、たくさん話をしても熱い思いが聞ける」と評した。
プロ入りから2年間は1軍出場のない山瀬。昨季はイースタン・リーグで61試合に出場して打率.167、1本塁打6打点という成績だった。練習を共にする甲斐は「間違いなく成長していると思いますし、これから出てくるのかな、と楽しみですね」と、台頭に期待していた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)