ロックアウト長引けばファン離れも… 米メディア懸念「危機的な時が迫っている」
「ジ・アスレチック」が提言「1試合も失われるべきではない」
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が、ロックアウトが続くMLBのファン離れを懸念した。この状況が長引けば開幕にも影響を及ぼしかねないが「1試合たりとも失われるべきではない」と強く提言した。
仮に試合数が減れば「常に拡大を続けるエンターテインメントの世界で市場シェアを争うMLBにとって、結果は許しがたいものになる。かつての100億ドル産業がもし自らのやり方を変えることができなければ、ファンは喜んで他のリーグへと向かうだろう」と懸念した。
選手会とオーナー陣の関係を「悪い結婚生活のようだ」と表現。それぞれのリーダーがお互いに話し合うのではなく、順番に主張するだけと指摘しながら「結婚生活と違うところは、離婚で終わるわけにはいかないこと。どれだけぎこちなかろうと、両者は休戦に至らなければならない」と述べた。
同メディアは、「トレードにしろ年俸調停にしろ、野球の交渉事は期限が近づくまでなかなか進まないものだが、スプリングトレーニング、そしてレギュラーシーズンの開始が危ぶまれる危機的な時が迫っている」と危機感を募らせた。
「ファンは待っている。ファンは見ている。そして、ほとんど全てのファンが同意するだろう。1試合たりとも失われるべきではない、と」と通常通りにシーズンが開始されることを強く願った。
(Full-Count編集部)