12度のマイナー降格で編成に興味…ドジャースGMへの“スピード出世”導いた向学心
ブランドン・ゴームズ氏に地元紙「マイナーでの日々の中で天職を見つけた」
ドジャースのGMに就任した元投手のブランドン・ゴームズ氏。2016年途中に現役を退いてからわずか5年余りでの“スピード出世”を導いたのは、選手時代の度重なるマイナー降格だという。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」では、ゴームズ氏のキャリアを振り返りながら「多くのマイナーでの日々の中で天職を見つけた」と伝えている。
2011年にレイズでメジャーデビューしたゴームズ氏は、2015年までに通算173試合に登板。11勝12敗、防御率4.20だった。その間、実に12度のマイナー落ちを経験。ただ、降格の度に球団の編成部門に興味が増していったという。GM就任会見でも「私はよく降格させられたし、他の動きが起こるのも見てきた。だから、どんな仕組みで全てが動いているのか、いつも興味深かったんだ」と語った。
先を見据えた向学心の持ち主。大学時代は財政学と商法を専攻。プロ野球人生が短命で終わった場合に備え、ロースクールに出願する準備もしていたという。「いつ解雇されたとしても、ロースクールに行って学位を取る準備はできていた。まあ、そんなことは起こらなかったけどね」。会見では笑いを交えて語ったが、プロ入り後もマウンド外で学びを得たからこそ開けた道でもあった。
2016年はカブスとマイナー契約を結ぶも、メジャー登板は果たせず。その年の秋に、ドジャースのフロントに入って2年目だったアンドリュー・フリードマン氏(現・編成本部長)に連絡し、ピッチングコーディネーターに就任。2017年シーズン後には、ゲーブ・キャプラー氏(現ジャイアンツ監督)の後任として選手育成部門長となり、2019年には副社長兼GM補佐を務めていた。
(Full-Count編集部)