労使交渉で選手会が“2つの譲歩” 米紙が報道、キャンプ延期回避へ「楽観的な香り」
USAトゥデイ紙「もしかするとスプリングトレーニングさえもが時間通りに…」
ロックアウトが続くMLBで、労使交渉に進展があったと米全国紙「USAトゥデイ」が報じている。大リーグ機構と選手会が24日(日本時間25日)に会談。選手会側が一定の妥協を見せたことで「もしかするとスプリングトレーニングさえもが時間通りに始まるかもしれないという楽観的な香りがあった」と伝えている。
新労使協定が合意に至らず、米東部時間で昨年12月2日0時にロックアウトに突入してからもうすぐ2か月。報道によると、面談は2時間にわたって実施。その中で、選手会は“2つの大きな譲歩”を含んだ提案を行なった。
1点目は、現在は6年となっているFA取得年数。選手会は、29歳6か月以上の選手であれば5年に短縮すべきだと提案していたが、この意見を取り下げた。もう1点は球団間のレベニューシェアリング(収益分配)で、減額する提案を行っていたが、その削減額を当初提案の1億ドル(約113億円)から3000万ドル(約34億円)に修正することに合意したという。
双方は25日(同26日)にもニューヨークで交渉の場を設ける予定。大リーグ機構側が対案を提出するとみられる。ロックアウト解除に向け大きく前進したようにも思えるが、USAトゥデイ紙は新労使協定締結にはまだ大きな障壁が残っているとの論調を展開。ぜいたく税や最低年俸に関する提案については動きがなかったとしており、妥結にはまだ少し時間がかかるとの見方もある。
(Full-Count編集部)