メジャー最多5460試合出場の審判が引退 殿堂入りに米記者が“反対”する理由とは
ジョー・ウエスト氏は1976年にデビュー、昨年5月に最多出場記録を更新した
メジャー審判として歴代最多の5460試合に出場したジョー・ウエスト氏が引退することがMLB機構から発表された。69歳のウエスト氏は1976年にデビューし、昨年5月に最多記録となる5376試合出場を達成。昨シーズンまでに5460試合に伸ばしていた。
米スポーツ局「ESPN」によると、ウエスト氏は1976年9月14日(日本時間15日)に三塁塁審でメジャーデビュー。昨年5月25日(同26日)のホワイトソックス対カージナルスで、1905年から1941年にナショナル・リーグで審判を務めたビル・クレム氏の5375試合を抜き、メジャー最多出場を記録。最後の試合は昨年10月6日(同7日)、ドジャースタジアムで行われたドジャースとカージナルスによるナ・リーグワイルドカードゲームだった。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」によると、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が自身のツイッターでウエスト氏の米国野球殿堂入りに反対するキャンペーンを始めた。ヘイマン氏は「彼は(殿堂入りの)資格があるが、より適した候補がたくさんいる」としてバリーボンズ氏、ロジャー・クレメンス氏ら殿堂入りしていない大物選手、監督の名前を列挙。「ポスト」紙は「誰もが彼の引退を寂しがっているわけではない」と伝えている。
ウエスト氏は計43シーズンのキャリアの中で、ワールドシリーズで6度、オールスターで3度審判を務めた。歌手としても活動し、カントリーミュージックのアルバムを複数リリース。「カントリー・ジョー」の愛称で親しまれた。殿堂入りしている審判は10人いるという。
MLB機構はまた、ロベルト・オルティス氏がプエルトリコ出身として初めてメジャーの審判スタッフに加わることも発表した。オルティス氏は2009年からマイナーでキャリアを積み、昨年は3Aでジャッジした。招集審判として2016年からメジャーで411試合審判を務めた実績がある。
(Full-Count編集部)