元日本ハム中村勝の3年ぶりNPB復帰は「十分ある」 元捕手がうなった「見るべき球」
野口寿浩氏が中村のブルペン投球で捕手役「非常にいい球が多かった」
3年ぶりのプロ野球復帰を目指す元日本ハム・中村勝投手は再びNPBで通用するのか。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)の4球団で捕手としてプレーした野口寿浩氏が中村のブルペン投球で捕手役を務めた。50球の力の入った投球練習に、NPB通算911試合出場の元捕手が下した“採点”は?
「おぉ来た!」「ナイスボール!」中村のボールを受ける野口氏の言葉は徐々に熱が入っていった。「キャッチャーが座って投げるのは3、4回目と聞きましたが、非常にいい球が多かったです。4回目のブルペンで140キロというのは能力の高い投手でないと出ないので。寒い中で140キロですから。カーブとフォークは見るべきボールだと思います」と高く評価した。
現役時代に野口氏は石井一久、伊藤智仁、藤川球児や井川慶ら一流投手のボールを受けてきた。昨季メキシカンリーグで最優秀投手に輝いた中村について、「去年の成績もたまたまで出るものではない。いいものを持った投手。もし1か月後に捕る機会があれば、もっといい球を捕れる期待感がありますね」と想像を膨らませた。
野口氏は39歳まで現役でプレーした。中村は昨年12月に30歳となったばかりだ。野口氏は「まだどんどん伸びていける年齢。30歳はまだまだですよ。投手に困っている球団なら十分あると思います」とエール。中村は「久々に緊張するような環境でやれたのは良かったです。これから出力を上げつつ、もう少し投球の精度を上げていければ」と前を向いていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)