エンゼルスは「今季投げられない左腕」獲得すべき GM歴任の専門家が“大穴”推す訳
レッズとナショナルズでGM務めたジム・ボウデン氏が“提言”
大谷翔平投手が所属するエンゼルスには、喫緊の課題である投手陣の補強を提言する声が多い。様々なメディアで実績ある投手らの名前が候補としてあがる中、“大穴的な存在”を推す声も。レッズとナショナルズでGM務め、現在は米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」でアナリストなどを務めるジム・ボウデン氏が獲得を訴えたのは、マーリンズ傘下のジェイク・イーダー投手。メジャー経験のない、故障明けの左腕だ。
同メディアの中で、“ロックアウト明けにすべき動き”として提案。ボウデン氏は「エンゼルスは短期的にも長期的にも先発投手陣を向上させる方法を探し続ける必要がある。私はイーダーを獲得することに焦点を当てるべきだと考えている」と強調する。昨季マイナーで15試合に先発し、3勝5敗ながら防御率1.77をマーク。「球界で最も過小評価されている左の先発投手のひとり」だという。
一方で、懸案事項も添える。「イーダーは昨季トミー・ジョン手術を受けたため、2022年は出場できないだろう。そのため、これはエンゼルスにとってまた怪我のリスクを伴う補強だ」とも。ただ、速球は90マイル中盤から後半(約150キロ後半)を記録することに加え「並外れたスライダーと進歩を見せつつあるチェンジアップを持っており、将来先発2番手になれると評価されている」と言い切った。
獲得に向けた具体的な方策も明示。エンゼルスの外野ではすでに若手が台頭している現状を踏まえ、22歳のジョーデイン・アダムズ外野手をトレード要員にすべきとの持論を展開した。MLB公式サイトによると、エンゼルスの球団別プロスペクトランキングでアダムズは3位で、野手ではトップ。そんな有望株を手放しても、欲する逸材との見方だ。
マーリンズからはイーダーとともに、22歳右腕ザック・マッキャンブリー投手の獲得も薦めたボウデン氏。一級品のカーブを持ち「このタイプのハイエンドな投手を獲得することはエンゼルスにとって理にかなう」と述べた。具体的な提案はどこまで現実となるのか、ロックアウト後の動向が注目される。
(Full-Count編集部)