6年145億契約を「今でもカブスは喜んでいるだろう」 ダルビッシュの4年前オフを回顧

パドレス・ダルビッシュ有【写真:AP】
パドレス・ダルビッシュ有【写真:AP】

ダルビッシュは2018年2月14日にカブスと契約

 2018年2月13日(日本時間14日)にダルビッシュ有投手がカブスと契約してから4年が経った。大物FA投手の1人として大きな期待を背負いチームに入団した右腕は、3年間をシカゴでプレーし2020年オフにトレードでパドレスへと電撃移籍している。米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」が、当時の契約を「球団は成功例と考えるべき」と振り返った。

 6年1億2600万ドル(約145億円)でカブスに移籍していたダルビッシュ。記事では「カブスが心底必要としていた先発ローテーションの第一線で活躍できる才能を備えた選手であるように思えた」と評価されている。しかし右腕の故障で8月に残りシーズンを全休となり、移籍初年度は1勝3敗、防御率4.95と本来の力を発揮できなかった。

 復活を期して臨んだ2019年は前半こそ比較的苦しめられるも、7月に入ると徐々に調子を上げ、防御率3.98でシーズンを終了。移籍3年目の2020年は前年終盤の勢いそのままに快刀乱麻の投球を披露した。最終的に12先発登板で8勝3敗、防御率2.01の好成績をマークし、サイ・ヤング賞投票で2位に入るなど球界トップレベルのポテンシャルを存分に発揮した。

 そしてオフに待っていたのが、10代の選手4人と引き換えにパドレスへの移籍というカブスの決断だった。最多勝を獲得しエース級の活躍をした直後だったこともあり、当時カブスは大批判を浴びたが「カブスがプレーオフ常連だった時代(2015~2018年)にはファームが低迷。そこへ若手を大量投入する必要があったことは確か。さらにダルビッシュは当時チームで最も貴重なトレードの駒だったのだ」と分析している。

 更に記事では、ダルビッシュが36歳となる今季から2シーズンも「パドレスのローテで貴重な役目を果たすだろう」と予想。それでも「ダルビッシュを放出したことを責めるのは難しい。昨年のカブスは、ダルビッシュが残っていたとしても他チームと競える力はなかった」として、右腕を手放した背景に一定の理解を示している。

「今でもカブスは(ダルビッシュと大型契約を結んだことを)喜んでいるだろう。4年前の今日結ばれたFA契約は、カブスが思い描いた結果にはならなかったかもしれないが、それでも球団(カブス)は成功例と考えるべきだ」。6年契約も残すところあと2年。ダルビッシュにとってパドレスでプレーする2年目に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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