ヤ軍ジャッジもロックアウトの被害者? 開幕前の契約延長望むも米メディア「難しい」

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:AP】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:AP】

ロックアウトが続く限り選手との契約交渉は不可

 今季終了後にFAとなるヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジ外野手が、開幕前の契約延長を望んでいることが明らかになった。ヤ軍OBのCC・サバシア氏らが司会をつとめるポッドキャストで語ったもの。一方でニューヨークのメディア「SNY」は、MLB全体の動きがロックアウトで止まっている現状を考えると、これは難しそうだと指摘している。

 記事は「ロックアウトは(現在どこにも所属しない)FA選手だけでなく、契約延長を目指す選手たちにも痛手となっている。チームと直接話し合うことが許されていないからだ」としている。その1人がジャッジだ。

 ジャッジはポッドキャスト番組「R2C2」で「開幕前のどこかの段階で契約延長が決まればすばらしいし、あと数年ピンストライプのユニホームを着るのを誇りに思うだろう。だが(延長が)実現せずに今季が最後の年になっても、素晴らしい思い出がたくさんある。すべて神様が決めることだ」と話したという。ヤンキース残留を望んでいると受け取れる。

 ただ、現状は厳しい。労使交渉が妥結せずロックアウトが長引けば「ヤンキースとジャッジの契約延長は難しくなるかもしれない」と記事は指摘する。キャッシュマンGMが複数のFA選手を狙っていることも、ジャッジの契約延長の妨げになる「可能性はある」としている。

 ジャッジは記事に「最終的にはプレーで自分の力を証明することがすべて。自分は今年、ヤンキースに優勝トロフィーを取り戻したい。ビジネスの部分(契約)には取り組んでくれている人たちがいる。自分はグラウンドでやるべき仕事がある。自分はどこよりも最高の組織でプレーする幸運に恵まれた。どこか他に行きたいわけがないだろう?」とコメントし、より強いヤンキース残留希望を明らかにしている。

 ジャッジは2017年に52発で本塁打王に輝いた。昨季も148試合で打率.287、39本塁打。2022年終了後にFAとなる予定のジャッジは、契約延長を果たせずオフに市場へ出ることはあるのか。そうなれば今季がヤンキースのジャッジにとって見納めとなる可能性まである。

(Full-Count編集部)

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