試合数削減なら…選手は1日で23億円の喪失 大谷翔平のFA取得にも影響必至
シーズンが15日間失われた場合、大谷がFAになるのは2024年オフになるという
MLB機構と選手会は23日(日本時間24日)、新労使協定締結に向けて3日連続で交渉を行ったが妥結に至らなかった。2月28日(同3月1日)までに合意に至らなかった場合、レギュラーシーズンの試合数削減の可能性が生じる中、AP通信は試合数が減った際に選手が被る“損害”について言及。レギュラーシーズンが15日間短縮された場合、エンゼルス大谷翔平投手のFA取得は1年持ち越しとなり、2024年オフになるという。
新労使協定の合意時期が遅れてレギュラーシーズンが短縮された場合、シーズン中の1日あたりメッツのマックス・シャーザー投手は23万2975ドル(約2680万円)、ヤンキースのゲリット・コール投手は19万3548ドル(約2230万円)を失う。昨年の年俸総額38億ドル(約4373億円)を基に計算すると、メジャー選手は1日あたり合計で2050万ドル(約23億5900万円)を失うことになるという。
オーナー側がどれだけ損失を被るのか、計算は選手側と比べて困難だが、同様の額が見込まれるそうだ。ちなみに、選手年俸はレギュラーシーズンの期間中払われる形になっている。試合数は162だが、休日なども含めて期間中の186日間が給与支払い対象日として計算されている。
さらに、レギュラーシーズンが15日間失われると、特例が認められない限りFA取得が1年遅れる選手も出てくる。その1人が大谷で、順調なら2023年オフにFAになるが、1年遅れて翌2024年オフとなる。他にもメッツのピート・アロンソ内野手が2024年から2025年、パドレスのジェイク・クロネンワース内野手が2025年から2026年、昨年新人王に輝いたレッズのジョナサン・インディア内野手は2026年から2027年になると、記事は指摘している。
(Full-Count編集部=AP)