西武助っ人は日本の“予習”バッチリ 来日前にスタッフが毎日送っていたメール

今季は西武でプレーするブライアン・オグレディ(写真はパドレス時代)【写真:Getty Images】
今季は西武でプレーするブライアン・オグレディ(写真はパドレス時代)【写真:Getty Images】

スミス、エンス、オグレディは14日に入団会見が行われる

 最下位からの巻き返しを図る西武には今季、5人の新外国人選手が加わる。コロナ禍により来日が遅れ、バーチ・スミス、ディートリック・エンス、ブライアン・オグレディは14日に入団会見を行い初めて西武のユニホームに袖を通す予定だが、すでにチームで戦うイメージや、球団の歴史、球場の雰囲気などは“予習済み”だ。

 それは各選手が来日できなかった1月下旬から毎日、国際部門スタッフらが各選手に対して、「Something about Lions」と題したメールを配信し、日々コミュニケーションをとっていたから。現在球団に所属する国際サポート(通訳)4人と国際戦略スタッフ、国際業務スタッフの計6人が“中5日”の持ち回りで配信したメールの内容は、日本の「球場」「食事」「遠征」「野球観」「球団の歴史」など多岐にわたった。

 不安が多い異国の地で戸惑うことが無いように、また来日時の心配事をなくすために、6人のスタッフが知恵を絞ってネタを絞り出し、パソコンと向き合った。国際サポート(通訳)の1人は、「たとえ日本食に飽きた場合も、ベルーナドーム内にある「L’s CRAFT」のコロラドピザが絶品なので安心」と力説。過去に在籍した外国人から頻繁に頼まれて買いに行っていたことを引き合いに、これを「外国人選手に一番伝えたいこと」とした。

 また別のスタッフは、1987年の西武対巨人の日本シリーズ第6戦の激闘のシーンを動画とともに紹介。チームに受け継がれる1点を貪欲に取りに行く姿勢なども、全37回のメールで伝えていった。

 球団本部国際戦略チーフ・宮村俊介氏は「春季キャンプが始まっても来日できないという状況下で、『チーム全体で新外国人選手をバックアップするんだ』ということを選手たちに感じてもらいたかったのがこの『Something about Lions』を始めたきっかけです。どの内容も来日後に直接会えば普段の会話で出てくるもの。その後の会話の中で、彼らの口から甲子園や富士山というワードが出てきたときは、メッセージが伝わっていたんだと感じました。明日の会見では、一足早くライオンズの一員になっていた彼らの言葉にご注目いただきたいです」とコメントした。

【実際の写真】西武が来日できない新外国人に毎日送っていたメール

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