広島、今季初の連敗も緒方監督の信頼を変わらず 「こういう戦いを続けていければ」
DeNA筒香の2本塁打で5点ビハインドも終盤に2点差まで追い上げる
広島は8日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に3対5で敗れた。筒香の2本の本塁打で失った5点を、打線が終盤に反撃するも、あと一歩及ばなかった。チームは今季初の連敗となったが、緒方監督は「明日からまたコンディションを整えて、来週からの6連戦を頑張っていきたい」と、落胆した様子はなかった。
先発の大瀬良は5回までDeNA打線を無失点に抑えたが、6回に先頭の大和をストレートの四球で歩かせた後、筒香に先制2ランを浴びた。攻撃陣が5回裏に1死3塁と先制のチャンスを逃した直後の失点に、大瀬良は「流れ的にも先頭打者は切らなければならない場面だった」と反省した。
それでも緒方監督は「中盤まではいいピッチングをしていた」と右腕を責めることはなく、「反省するところはしてもらって、次回またいいピッチングをしてくれればいい」と次戦に期待した。
エルドレッドと野間が外れ、メヒアと堂林が入った打線は初対戦となったDeNA先発の京山に6回途中まで無得点に抑えられた。「武器のストレートに、チェンジアップは左打者が苦労しているようだった」と指揮官は分析。
前日のバリオスに続き、新戦力との対戦には「バッターもなかなか合わせづらいところがあるのは仕方がない」としながら、「1対1で勝負するのではなく、チームとして攻略していかなければならない。次の対戦に生かしていきたい」とリベンジを誓った。
7回に筒香の2打席連続本塁打で0対5とされたが、終盤に打線が粘りを見せて2点差まで追い上げた。今季2度目のスタメンとなった堂林が打点を挙げるなど、鈴木、新井が不在でも得点力が落ちる気配はない。「点差が開いても、徐々に詰めていって最後はあとひと息までいった。こういう戦いを続けていければいい」と、緒方監督の攻撃陣への信頼は変わらなかった。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)