エンゼルスに追加補強の可能性? 地元紙が指摘「リリーフと遊撃手は残っている」
ロックアウト収束後の大型補強はいまだなし…
ア・リーグ西地区4位からの浮上を狙うエンゼルスの補強が遅々として進まず、ファンから失望の声が上がっているという。16日(日本時間17日)には、FA市場に残っていた最後の有力な先発投手であるザック・グレインキーが古巣のロイヤルズと契約。地元紙「LAタイムズ」は「インパクトある選手を加えていないミナシアンGMにファン失望」と、補強の遅れを嘆く記事を掲載している。
エンゼルスは昨季、77勝85敗で地区優勝したアストロズから18ゲーム離された4位に沈んだ。チーム最多勝は、二刀流でプレーした大谷翔平投手の9勝。質量ともに不足は明らかで、オフには補強の必要性が叫ばれていた。
3か月続いたロックアウトが収束し、選手との契約交渉が可能となってからも、エンゼルスに大物獲得のニュースはない。16日(同17日)にあったのは、昨季もプレーしたベテラン捕手カート・スズキとの再契約だ。これを同紙は「エース級の先発投手を必要とし、ブルペンの層も薄いままのエンゼルスは、インパクトのある補強をひとつもできていない」と痛烈に批判している。
エンゼルスは昨秋、ロックアウト入りする前は補強に積極的だった。ノア・シンダーガード、マイケル・ローレンゼンという先発投手と、リリーフのアーロン・ループと契約した。しかし3月16日、腰椎の疲労骨折から復活途上にあったグリフィン・キャニング投手が60日間の負傷者リスト入りした。これで先発の層が薄くなったうえに、リリーフ陣はクローザーのライセル・イグレシアス、ループ、そしてセットアッパーのマイク・マイヤーズ以外は不安が残る陣容だ。
同紙によればミナシアンGMは「ファンのみなさんが失望する気持ちはわかる」と語っている。一方で「私が言えることは、去年と比べてチームによくなった感じがあるということ。オフに入って、必要な選手を数名加えた。今のチームの状態はいいと思う」と戦力構成に自信を見せているという。
さらなる補強の可能性を問われたミナシアンGMは「どうだろうね。分からない。予測が難しい。会話や対話はたくさんしてきた。正しい方向に向かっていると感じるときもあれば、引き返さなければならないときもある」と方向性すら示さなかった。同紙は、FA市場には戦力になりそうなベテランリリーフは何人か残っており、カルロス・コレアとトレバー・ストーリーというビッグネーム遊撃手も残っていると指摘している。
(Full-Count編集部)