本塁打を打っても低評価… 「内容悪すぎ」なぜ鷹・藤本監督はドラ4野村勇に苦言?
野村勇はソロを放つも、残りの3打席は全て空振り三振
■ソフトバンク 4ー4 広島(オープン戦・19日・PayPayドーム)
ソフトバンクは19日、本拠地PayPayドームで広島とオープン戦を戦い、4-4で引き分けた。ドラフト4位ルーキーの野村勇内野手がオープン戦2本目となる本塁打を放ってアピールしたものの、藤本博史監督の口から飛び出したのは「あとの内容が悪すぎるわ」と、まさかの低評価だった。
この日は「2番・二塁」でスタメン出場した野村勇。初回の第1打席は空振り三振に終わり、迎えた4回の第2打席だった。広島先発の森下が投じた初球のカットボールを捉え、レフトスタンドへ。オープン戦第2号となる先制のソロ本塁打を放ち、この回一挙4得点の口火を切った。
藤本監督が苦言を呈したのは、この後だ。5回の第3打席は152キロに空振り三振。さらに8回の第4打席も空振り三振に倒れた。この日は4打数1安打1本塁打も残る3打席は全て空振り三振。チームとして塁に出て欲しい状況にも関わらず、粘ることもできずにバットは空を斬った。
ここまでのオープン戦では小技も使えることで評価を高めてきた野村勇。にも関わらず、バットを振り回す姿に指揮官は「そういうところよね。エンドランや右打ち、なんでもできるのにあんだけ振って、三振、三振じゃね。ホームランバッターじゃないんだから」と不満げ。結果だけでなく、打席ごとの内容、たとえ凡打になってもその中身を問う指揮官らしい評価だった。
とはいえ、オープン戦では打席数は少ないながら、14打数5安打2本塁打、打率.357とバットでもアピールしてきた。開幕スタメンさえも狙える位置にいるルーキー。指揮官も期待値が高いがゆえの、注文だったといえるだろう。