期待の育成たちが“開幕支配下”滑り込み 鷹右腕や虎左腕は戦力外から返り咲き
ロッテではともに2年目の右腕・小沼と左腕・佐藤奨が2桁背番号に
プロ野球開幕が25日に迫り、各球団は“最後の戦力整備”に入っている。22日にはセ・パ3球団で計4人の育成選手が支配下に昇格。キャンプからオープン戦にかけての猛アピールを実らせた。ソフトバンクでは、2020年限りで広島を戦力外となった藤井皓哉投手が、独立リーグをへて“返り咲き”。落差の大きなフォークなどで打者を手玉に取り、1軍戦力だと証明した。
藤井はオープン戦では5試合計6イニングを投げて1勝0敗、防御率1.50をマーク。戦力外から1年で1軍の世界に戻ってきた。背番号は「157」から「48」に。この日の会見では「これからがスタート。気を引き締めて頑張っていこうという気持ちです」と気持ちを入れ直していた。
ロッテでは、ともに2年目の投手2人が支配下に。23歳右腕の小沼健太投手は背番号「121」から「50」に。「ストレートで打者に向かっていける投球をこれから見せていけるように日々、精進していきます」と意欲を見せた。23歳左腕の佐藤奨真投手は背番号「129」から「64」に。「自分はストレートのスピードが130キロ台と速くないのですが、緩急や間をしっかりと使うことでボールを押し込んで打者を抑えていきたいと思っています」と見据える。
阪神では、昨季限りでソフトバンクを戦力外になって再起を目指していた30歳左腕の渡邉雄大投手が背番号「128」から「92」に。オープン戦では5試合で計4回1/3を投げて0勝1敗、防御率4.15。「タイガースはいいピッチャーがたくさんいる中で、やっぱり1軍に残る、支配下登録を勝ち取るということは、そんなに簡単なことではないと感じていました」と言いながらも、存在感を示した。
4選手とも開幕から1軍戦力として期待されている証拠。チームの浮沈の鍵を握る可能性もあるだけに、これからが本当の正念場を迎える。
(Full-Count編集部)