メジャー最年長コロンの「魔法」の守備 「極めて素敵な」ゲッツーが話題に
強打者プホルスの痛烈ライナーを素早い反応で…「我々に魔法を披露」
レンジャーズのメジャー最年長選手、バートロ・コロン投手が10日(日本時間11日)のエンゼルス戦で見せた「魔法」の守備が話題となっている。MLB公式サイトもツイッターで映像を紹介。このプレーを取り上げた同サイトの動画コーナー「Cut4」は「極めて素敵なプレー」と“称賛”している。
コロンはこの試合、1-10と9点のリードを許した7回から登板。いきなり連打と犠飛で1点を失った。なおも1死一塁だったが、ここでミラクルプレーが飛び出す。プホルスのピッチャーライナーに素早い反応を見せ、コロンがグラブを出すと、キャッチこそできなかったものの、弾かれた打球が上空へと舞い上がる。これを二塁プロファーがキャッチして二飛。走者が飛び出していたため、一塁にボールを送り、ダブルプレーが成立した。
強打者プホルスの痛烈な打球とあって、もし体のどこかに直撃していれば、“惨事”になっていた可能性も。ただ、結果的に素早い反応からのゲッツーでピンチを脱したコロンは仏のような笑みを浮かべながらダグアウトへと向かう。ドミニカ共和国出身の大先輩を心配するかのように歩み寄ったプホルスに対しても穏やかに微笑みかけた。
その後、9回には21歳年下の二刀流・大谷翔平を二ゴロに仕留めるなど、持ち味を発揮して3回2安打1失点2奪三振と好投したコロン。「Cut4」は「バートロ・コロンは、ダブルプレーを取った場面で(ライナーを)弾き返す魔法を我々に披露し、そのあとショウヘイ・オオタニからアウトを奪った」とのタイトルで特集を組んだ。
記事では「バートロ・コロンにはいつも驚かされるものだ。彼が本塁打を打とうが、マウンド上で打者たちを混乱させようが、彼は常に目立つプレーをしてくれる。守備に関しては、彼が魔法のようなプレーができることを我々は知っていたのだ」と言及。プホルスの痛烈なライナーをゲッツーに変えたプレーについて「打球はオールスター4度出場の選手のグローブを弾き、そのままジュリクソン・プロファーまで飛んでいった。それは、極めて素敵なプレーを生んだのだった」と“称賛”している。
さらに「『待ってました』と呼べるような場所とタイミングが、彼にはいつもやってくるようではないだろうか?」と、“特殊能力”を持った特別な選手であることを強調。話題の二刀流・大谷をニゴロに仕留めたことについては「あっ、それと彼はオオタニを何とか打ち取ったのだ」と付け加えられている。
特集は最後に「ずっと同じ姿でいてくれ、バートロ」と“懇願”で締めくくられている。その愛らしい体型でもファンを魅了する最年長選手は、やはりメジャーになくてはならない存在だ。