大台まで“あと1セーブ”も…エンゼルス35歳右腕が現役引退 今季絶望の手術に直面
通算99セーブのAJ・ラモス「成功と同じくらい失敗に対しても感謝」
昨季エンゼルスに所属したAJ・ラモス投手が6日(日本時間7日)、現役引退を表明した。自身のSNSで「腕が疲れ果てるまで全力を尽くした。不利な状況でも、私はいかなる困難からも引き下がったことはない」などと投稿。メジャー通算99セーブと大台が目前だったが、悲鳴を上げる右肩の状態もあって決断した。
2012年にマーリンズでメジャーデビュー。翌2013年からは4年連続で60試合以上に登板し、2016年にはキャリア最多のシーズン40セーブを挙げて球宴にも選出された。2021年にエンゼルスに加入し、4試合に登板。オフにFAとなるも、再び招待選手としてエンゼルスのキャンプに参加していたが、右肩関節唇の損傷に見舞われたと米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」などが伝えていた。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」でエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者も「彼は今キャンプでシーズン絶望の手術を受ける状況になった」と状況を説明。フル回転してきた体はすでに限界に達し、ユニホームを脱ぐ決断に至ったようだ。
ラモスは自身のツイッターで「プロセスを楽しむ能力は成功のための大きな要素。なぜなら、あらゆる挫折や失敗は、学んで成長するための機会なのだと、すぐに気付かされるからだ。だから、成功と同じくらい失敗に対しても感謝している」とも。35歳右腕はキャリアを振り返り「家族や代理人、コーチ、理学療法士たちに感謝します。私が愛することをやるチャンスを与えてくれたのだから」と感謝を述べた。
(Full-Count編集部)