実況思わず「嘘ですよね?」 “神タッチ”も生還ならず、場内はブーイングの嵐
エンゼルスの攻撃、トラウトの右飛で本塁へ頭から突入したウェイドだったが…
■アストロズ 4ー1 エンゼルス(日本時間11日・アナハイム)
大谷翔平投手の所属するエンゼルスが10日(日本時間11日)のエンゼルス戦で疑惑の判定に巻き込まれた。1-0で迎えた3回1死二、三塁、トラウトの右飛で頭から本塁を突いた三走のウェイドがアウトと判定されたのだ。左手で本塁を触っての生還を確信したウェイドは同僚たちとハイタッチを繰り返し、マドン監督はリプレー検証を求めたものの判定はそのまま。メディア関係者からは疑問の声が続いた。
エンゼルスの地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」で実況を務めるパトリック・オニール氏は「確認しないといけませんね。(ウェイドは本塁に)タッチしてますね。これは2-0になるでしょう」と実況。アウトの判定が覆らないと分かると「嘘ですよね? 本気ですか?」と叫んだ。審判が判定結果をコールする場面では、場内から大ブーイングが上がっている。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番、サム・ブラム記者も「ウェイドは明らかにセーフだった。トラウトの犠飛で2-0となっているはずだった。彼ら(審判)いわく、判定はそのまま。得点なし。すごく驚くべき判定だ」と疑問をツイートしている。
さらに、ジョー・マドン監督も試合後「もし私があの場面で質問し始めたら、自分もイライラするし退場となってしまう。正しいことをするために(映像判定の)システムは整っている。判定を覆すだけの確定的なものが見当たらないとのことだ。我々に有利な判定にならなかったことが、信じられなかったよ」と憤然。試合にも1-4で敗れ、何とも後味の悪い1日となってしまった。