苦戦の新庄監督に「時間を与えてほしい」 メジャー時代の“恩師”がエール
現在アストロズを率いるベイカー氏が新庄監督に助言を送った
アストロズのダスティ・ベイカー監督がFull-Countの取材に応じ、ジャイアンツを率いていた当時に指導した新庄剛志ビッグボスに言及。「素晴らしい選手だった」と振り返り、苦戦する現況について「世界の終わりじゃない。少しずつ5割に戻っていく」とエールを送った。
72歳のベイカー氏は1988年からジャイアンツ、カブス、レッズ、ナショナルズ、アストロズで監督を歴任。昨年までにメジャー歴代12位の通算1987勝を挙げている名将だ。「私は競争が好きなんだ。2000勝したいし、チャンピオンになりたい。競争で得られる感覚を野球以外で得るのは難しい。私はこのゲームを愛しているし、選手たちや、今いる街も大好きだ。人生の中でも良い時期にいる。これだけ長く監督ができて幸運だよ」と語る。
ジャイアンツを率いた最終年の2002年には新庄ビッグボスが所属していた。写真を見せると「おーシンジョウ! シンジョウ大好きだよ」と相好を崩したベイカー氏は思い出を明かしてくれた。「彼は素晴らしい選手だった。5本指ソックスを私にくれたんだ。初めてだったよ。彼はグッドガイだから良い監督になると思っていた」。ソックスのプレゼントはとても印象的だったようだ。
監督に就任した今季は開幕から苦戦が続く。「何かアドバイスは?」と問うと次のように答えてくれた。「時間を与えてあげてほしい。どんなチームか知らないが、学ぶ時間を与えてあげてほしい。選手は彼を尊敬すると思う。世界の終わりじゃない。少しずつ、少しずつ、5割に戻っていく。時間はかかるかもしれないが、そこから積み上げていくんだ。プレーするのは選手で、監督は指揮するだけ。監督の良さは選手の良さにかかっている」。メジャー屈指の名将は温かなエールを送った。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)