佐々木朗希の8回降板 球界OBはベンチの決断を支持「何も問題なければ投げていた」
2戦連続の快投に「投球もそうだが、メンタルの部分も素晴らしい」
■日本ハム 1ー0 ロッテ(17日・ZOZOマリン)
ロッテの佐々木朗希投手は17日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦に先発し、8回完全投球のまま降板となった。史上初の2試合連続完全試合は幻となったが、2000本安打を放って名球会入りした野球評論家の新井宏昌氏は「ベンチは肩肘の疲労を考慮したのではないでしょうか。シーズンはまだ始まったばかりです」と口にし、井口資仁監督らロッテベンチの決断を支持した。
佐々木朗はこの日も圧巻の投球だった。開幕から続けてきた連続イニング奪三振を「25」まで伸ばすなど、8回まで1人の走者も許さない完璧な内容。8回無安打14奪三振、102球を投げ抜いたところで、完全投球を継続したまま降板となった。
史上初の2試合連続完全試合という前代未聞の大記録を目前にして、降板となった要因について、新井氏は「ベンチは肩肘の疲労を考慮したのではないでしょうか。それ以外の理由は思い浮かばない。何も問題なければ、大記録もあるので投げていたと思います」と語る。今季の佐々木朗は、完全試合を達成した10日のオリックス戦の105球が最多。100球前後が1試合の投球数のメドだったと考えられる。
その中でも新井氏が注目したのは8回の投球だ。佐々木朗は3者連続三振を奪ったものの、「少しシュート回転するボールが目立っていた」と指摘。それでも、2試合連続でパーフェクトに抑える姿には「チーム、ファンも(前回と)同じ投球を期待している中で本来なら力みを感じるが、同じような平常心で投げている。投球もそうだが、メンタルの部分も素晴らしい」と賛辞を送っていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)