鈴木誠也に備わるメジャー成功の“資質” 球団OBの解説者が称える「闘志」
週間MVP受賞も鈴木は「続けられなかったら意味がない」
カブスの鈴木誠也外野手が18日(日本時間19日)、本拠地でのレイズ戦でメジャー初の「4番」に座り、3打数2安打2得点と躍動。今季3度目のマルチ安打を記録し、日本人としては07年の岩村明憲(デビルレイズ=現レイズ)の最長記録に並んだ。
4月7日(同8日)のデビュー以来、10試合連続出塁を記録したカブスの新4番打者は、小雪が舞う極寒の中で、内野失策、左前打、死球、右前打と4打席すべてに出塁した。
「必死にやってる結果が、今たまたまついてきているだけだと思うんで。バッティングは波がありますから。役割は、4番だろうがその時その時の状況によって変ってくる。もちろん、長打を狙っていい場面であればしっかり振ることも大事なんですけど、展開も押せ押せでしたし。なんとか塁に出たほうが相手は嫌がるのかなというのもあったので」
試合前にナ・リーグの週間MVPの報を受けて臨んだ鈴木は、栄えある週間MVPへの感想を淡々と返した。
「たかが1週間ですし、ここから続けられなかったら意味がないと思うんで。しっかり今後もがんばってやりたいなぁとは思いますね」
ここまで、1試合2本塁打を含む4本塁打。期待通りの長打力を発揮する鈴木を独自の視角で捉えているのが、カブスのラジオ解説者として9年目のシーズンを迎えたロン・クーマー氏だ。