メディカルチェックが最大の目的? マー君「緊急渡米」の意味とは

米国で指摘が増えているマー君の“投球過多”

 楽天からポスティングされた田中将大投手(25)が、2泊4日の強行スケジュールでの緊急渡米を終え、帰国した。現地では、わずか2日間で10数球団と面談した模様だが、当然、まだどのチームとも契約合意には至っていない。交渉期間はポスティングを申請してから1ヶ月間で、期限の米東部時間24日午後5時(日本時間25日午前7時)までに移籍先が決まれば、入団会見などのために再び渡米する可能性が高い。

 では、今回、なぜ強行軍で海を渡る必要があったのか。普通に考えれば、交渉、入団会見など全てを同時に済ますことが出来るタイミングで渡米するのが自然と言える。つまり、どこかの球団と契約合意に達した段階だ。田中はこの“ツアー”のために日本での自主トレを中断しているが、体調管理を優先するなら、体に負担がかかる日米往復は1度で終わらせておきたいはず。しかも、ロサンゼルスに滞在していただけで、各球団の施設見学などを行ったわけでもない。それでも、今回の渡米には大きな意味があった。最大の理由は「メディカルチェック」だと考えられている。

 一部報道によると、田中はロサンゼルスに到着した8日に、肩、肘の権威である有名病院に現れている。目的はメディカルチェックを受けるためだった。

 米国では田中の“投球過多”を指摘する報道が多くなっている。代表的だったのは以下の2つだ。

「25歳シーズンまでに1315イニングを投げた投手は米国では35年間いない」(スポーツイラストレイテッド誌)

「過去5年間における1試合あたりの平均投球数113.3球はどのメジャーリーガーよりも多い」(米ヤフースポーツ)

 また、日本シリーズ第6戦で160球を投げ、翌日の第7戦でもクローザーとして登板して15球を投げたことは、ほとんどの米メディアが「異常」と表現している。

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