オリックスに激震 「森脇監督、休養」は浮上につながるか

会見で無念さをにじませた森脇監督

 6月2日、開幕から低迷し、パ・リーグ最下位に沈んでいるオリックスに激震が走った。「森脇監督、休養」の一報。開幕前、優勝候補にすら挙げられていたチームに、まさかの事態が起きた。

 2日午前10時過ぎ、オリックスから報道各社へと緊急会見のリリースが流れた。その約3時間後に、都内のホテルに設けられた会見場に、森脇浩司監督は、瀬戸山隆三球団本部長と姿を現した。

 会見の冒頭、瀬戸山本部長が切り出した。

「本日、森脇監督のほうから今のチーム成績の不振の責任を取りたいということで、休養の申し出がありました。球団としてはここまで大変苦しい中、精いっぱい指揮を執っていただいたことに感謝するとともに、大変残念ではありますが、その申し出を受理しまして、改めて福良ヘッドコーチを監督代行として、チーム一丸となって皆様のご期待の添えるような戦いを続けて参りたいと思います」

 森脇監督が成績の不振の責任を取って休養すること、そして、福良淳一ヘッドコーチが監督代行を務めることが発表された。指揮官が休養を決意したのはこの日の朝だという。夜には巨人戦(東京ドーム)が控える中で、苦渋の決断だった。

 首位ソフトバンクとゲーム差なしの2位で優勝を逃した昨季の悔しさを晴らすため、優勝を目指して船出した今季のオリックス。その道半ばにして、現場から離れることになった森脇監督は「オーナーやフロントが活発に動いて素晴らしい補強が行われ、申し分ない戦力を与えてもらったが、私の力不足で十分な成績を残せなかった。このタイミングで責任を取ろうと思った。チームをいい方向に動かすには、手遅れになるのが1番良くない」と無念の思いを語った。

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