大谷翔平、47打席ぶり一発のワケ 解説者が“理想の形”と力説「強烈だけど滑らか」
地元放送局の解説・グビザ氏「下半身を使って、てこの原理を応用」
■エンゼルス 5ー1 Wソックス(日本時間30日・シカゴ)
エンゼルスの大谷翔平投手が29日(日本時間30日)、敵地でのホワイトソックス戦で、11試合ぶりの4号ソロを放った。実に47打席ぶりの一発はなぜ生まれたのか……。現地放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」で解説を務める球団OBマーク・グビザ氏は、無駄のない理想的なスイングを事細かに解説した。
今季初めて「4番・指名打者」で先発出場。1点リードの初回2死で迎えた第1打席だった。93.1マイル(約149.8キロ)の高めのフォーシームを捉えると、打球は左中間席へ。逆方向へのアーチを合図にしたように、8回1死では中前へ打ち返して今季6度目のマルチ安打をマークした。
待望の一発を目撃したグビザ氏は「まず下半身を固定してバランスを取りながら、無駄なエネルギーは一切使わず、前足はまっすぐ、小さな歩幅で出して、しっかりとフォロースルーして、ボールを逆方向へかっ飛ばしました」と理想的なパワーの伝え方を力説。ようやく戻ってきた“らしさ”に「下半身を使って、てこの原理を応用。右の腰(腰の前側)をボールのほうに向けて、ためを作って、左中間方向へ飛ばしました。なんというスイング」と絶賛した。
大谷の本塁打は息をのむ打球の衝撃もさることながら、理想的に体の力をボールに乗せるフォームも美しい。同局のツイッターが公開した映像には、ファンからも「強烈だけど滑らかなスイング」「芸術だ!!!!」と称賛コメントが寄せられていた。