大谷翔平に「脱帽するしかない」 敵軍268発主砲もお手上げ「全て予測不可能な球」
通算269発マルティネスは3回2死一、二塁で剛速球攻めで空振り三振「手強い投手」
■エンゼルス 8ー0 Rソックス(日本時間6日・ボストン)
エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地のレッドソックス戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、今季3勝目を挙げた。今季最長7回を投げて11奪三振無四球、6安打無失点と力投。バットでは8回にグリーンモンスター直撃のタイムリーを放つなど4打数2安打1打点と躍動した。レッドソックスの主砲JD・マルティネス外野手は「手強い投手だ。脱帽するしかない」とお手上げだった。
マルティネスは大谷と3打席で対戦。初回2死一塁は二ゴロに打ち取られ、3回2死一、二塁ではフォーシームに空振り三振。6回1死は左翼二塁打を放って気を吐いたが、チームはゼロ行進だった。最速161キロを記録した剛速球は“動く球”だったという。
「難しかった。球がすべて予測不可能だったから。速球は一部がツーシームで、他はカット気味だった。スライダーも内角スレスレのものもあれば、一部ベース上を横切っていくものもあった。スプリットを投げてきたが、過去数回見たスプリットとは違う方向に動いた。(捕手の)スタッシーも予想外のところに来たという感じだった。とにかく彼は手強い。平均以上の球種がたくさんあって、どの球も強烈に力がある」
160キロ前後の剛速球にスプリット、そして今年はスライダーがキレキレだ。
「難しいよ本当に。あんなに力を込めて投げてくるから。どの球種もとても力を入れて投げてくる。変化するものもあれば、しないものもある。そして内角スレスレのものある。試合中見ていると、他の選手は(変化球が来ると)的を絞っていても、変化しなかった球もあった。あとバックアップ・スライダー(フロントドア)は球界屈指だね」
オールスター戦に4度選出され、通算269本塁打を誇るスラッガーも苦笑いを浮かべるしかなかった。