辛辣NYメディアを1試合で黙らせた田中将大 不安論から一転、絶賛の嵐に

登板前日までは不安論ばかりのNYメディアも、7回1失点の好投で手のひら返し

 ヤンキースの田中将大投手が3日(日本時間4日)、敵地マリナーズ戦で復帰登板に臨み、7回3安打1失点、9奪三振無四球の好投を見せた。今季3勝目を挙げた右腕に対し、地元メディアは登板前日の不安論から一転、手のひら返しの大絶賛を見せている。

 4月23日のタイガース戦の先発を最後に右手首の炎症と右前腕部の張りで故障者リスト(DL)入りした田中だったが、復帰戦でハイ・クオリティー・スタート(HQS、7回以上を自責2以内)を達成。試合は3-1でヤンキースが勝利し、シリーズ全勝を飾った。

 毀誉褒貶(きよほうへん)の激しいニューヨークメディアが厳しい視線を注ぐ中、田中は圧巻の78球で再びヒーローに返り咲いた。

 実は、地元紙「ニューヨーク・ポスト」は登板前日、「マサヒロ・タナカの最近の復帰に覆いかぶさる疑問」と特集し、昨年7月の右肘靭帯部分断裂、そして今回と2シーズンで2度DL入りした田中の健康状態を不安視していた。

「問題は、怪我というものが、田中についての話題をいつまで支配するのか」

 特集ではこうレポート。ナ・リーグのあるスカウトが「怪我する以前の彼と比べると、先発の3番手に見える。彼のボールは去年よりも後退したが、彼は素晴らしい投球能力と制球力がある。ヤンキースは彼を必要としている。少なくとも先発投手があと1人必要だからだ」と分析していたことも紹介。昨季開幕直後に圧倒的なピッチングを見せたエースの現状を危惧していた。

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