サファテが残してきた驚異の「貢献度」 鷹は守護神不在を乗り越えられるか?

ソフトバンクのデニス・サファテ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのデニス・サファテ【写真:藤浦一都】

サファテは右股関節の故障で戦線離脱、一時帰国することに

 ソフトバンクのサファテが右股関節の故障のため戦線を離脱し、アメリカに一時帰国して検査、治療を受けることとなった。長期離脱の可能性もあり、常勝チームにとって大きな痛手だ。

 サファテは2014年にソフトバンクに入団したが、それ以降、クローザーとして絶対的な数字を残してきた。ソフトバンクのチーム投手成績からサファテの成績を差し引くと、その存在感の大きさが見えてくる。

2014年
完了数137→85
セーブ数39→2
ホールド数130→123
防御率3.25→3.37

2015年
完了数133→79
セーブ数44→3
ホールド数106→97
防御率3.17→3.27

2016年
完了数136→82
セーブ数46→3
ホールド数89→81
防御率3.09→3.15

2017年
完了数139→77
セーブ数58→4
ホールド数125→122
防御率3.22→3.34

2018年(4/18まで)
完了数14→8
セーブ数7→2
ホールド数10→10
防御率3.88→3.92

 サファテのチーム貢献度の高さを端的に表した数字だ。目立たないが「完了」は、試合を締めくくる最終登板のことだ。サファテはここ4年、セーブシチュエーションだけでなく、大部分の勝ち試合の最後を締めくくってきた。まさにクロージングを一人で担ってきたのだ。チーム防御率もサファテの数字を差し引くと0.10前後下落する。投手陣のクオリティも下がるのだ。

2014年以降にサファテ以外にセーブを記録したのは6人

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