勤続疲労も影響? 不振のオリ守護神・平野佳がセットアッパーに配置転換
投手コーチ「心技体のバランスが崩れている面がある」
昨年12球団NO1と言われたオリックス投手陣。今季は投打ともに開幕から低迷を続けているが、ついにメスが入った。6月4日の巨人戦(東京ドーム)から守護神として君臨してきた平野佳寿がセットアッパーに配置転換された。
「自分の中で試したいことがあった。今日は達也(佐藤達)が抑えだった」と右腕。この日の試合は普段とは違い試合中盤からブルペンで肩を作る姿があった。4日現在で11試合に登板し0勝2敗6セーブ、防御率6・10とパ・リーグを代表する守護神の姿はなかった。
直球は150キロを計測し 、フォークの落ちも申し分ない。だが、それを生かす制球力が影を潜めている。
3日の同戦では9回に登板しサヨナラ負け。さらに5月30日の広島戦(京セラドーム)でも敗戦投手となっており、3試合連続失点と不振が続いていた。
高山投手コーチは「心技体のバランスが崩れている面がある。少しの間、配置転換を行うことになる」と説明。昨年はパ・リーグ記録となる40セーブをマーク。リリーフ転向後から5年連続60試合登板を続けてきた。150キロの直球、フォークを操る絶対的守護神に勤続疲労が出てもおかしくないはず。2軍で再調整を行うことほど今のチームに余裕はない。1軍のマウンドで再び輝きを取り戻すのを待つしかない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count