京田“強制送還”の影響も… 8年ぶり起用の高橋周がトンネル、中日二遊間の適任は?

中日・京田陽太【写真:小西亮】
中日・京田陽太【写真:小西亮】

当初は「二塁・高橋周」「遊撃・京田」も…故障や降格、コロナ禍でドタバタ

■広島 10ー1 中日(21日・マツダスタジアム)

 中日は21日、マツダスタジアムでの広島戦に1-10で惨敗を喫し、今季ワーストの4連敗となった。3カード連続の負け越しで、借金3に。大量ビハインドの展開で高橋周が8年ぶりに遊撃を守るケースも試したが、トンネルして失策。立浪和義監督が重要視する“センターライン”で試行錯誤が続いている状況だ。

 先発の岡野が2回9失点と大炎上し、早々に敗色濃厚の展開となった5回。「6番・三塁」で先発した高橋周が遊撃へ、「8番・遊撃」でスタメンの三ツ俣が三塁へ位置を変わった。高橋周にとっては、1軍で遊撃を担うのは2014年以来。三塁で2度のゴールデングラブ賞に輝いた28歳は6回2死一、二塁で磯村のゴロをトンネル。10点目を献上した。

 立浪監督が就任直後に掲げたのは「センターラインを固めた野球」。春季キャンプをへて、当初は二塁に高橋周、遊撃に京田のコンビのはずだった。だが、開幕直前に高橋周が故障離脱したことで、外野で考えていた阿部が昨季までの二塁に“出戻り”してスタートした。

 5月に入り、打撃が一向に改善せず拙守も出ていた京田が5日に登録抹消。立浪監督から試合中に“強制送還”を命じられ、無期限の2軍降格となった。以降は、代わりに昇格した三ツ俣や溝脇が遊撃のスタメンを担っている。さらに根尾も再挑戦。18日のDeNA戦では4回から遊撃を守ったが、同点の7回2死満塁で決勝点を許す細かいミスが出た。

 京田の降格に加え、チーム最多タイ5本塁打の石川昂が新型コロナウイルス陽性で10日に離脱。遊撃と三塁が空席になり、首脳陣のやりくりが続く。直近10試合は3勝7敗。センターラインは誰が適任か……。屋台骨が安定しないと、上位浮上もおぼつかない。

(Full-Count編集部)

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