「球界最低レベルの打撃」はどこへ… 突如蘇った“178億円男”の大爆発に米注目
20日のマリナーズ戦で1試合3発を放つなど、ここ5試合で6本塁打をマーク
今季レッドソックスに加入したトレバー・ストーリー内野手が開幕からの不振を脱し、怒涛の進撃を見せている。24日(日本時間25日)に敵地で行われたホワイトソックス戦では初回に8号3ランを放つなど6打数2安打4打点。直近5試合で6本塁打、17打点と打ちまくっている。5日(同6日)のエンゼルス戦では大谷翔平投手に4打席連続三振を喫するなど不振を極めた“178億円男”が本領を発揮し始めた。
ロッキーズからFAとなっていたストーリーは今年3月、6年総額1億4000万ドル(約178億円)でレッドソックスと契約した。しかし、開幕から絶不調で、大谷に4打席4三振を喫した際には地元ファンからブーイングを浴びた。8日(同9日)終了時点では打率.194、0本塁打、10打点、OPS.545と惨憺たる成績だった。
ところが、以降の13試合では打率.300(50打数15安打)、8本塁打、23打点の活躍。19日(同20日)のマリナーズ戦では1試合3本塁打も記録した。通算成績も37試合で打率.231、8本塁打、33打点とし、打点数はリーグ4位だ。地元紙「ボストン・ヘラルド」は、「10日前の時点で、ほとんどの指標において球界最低レベルの打撃をしていた」とした上で、週間MVPを受賞したことに言及。「『レッドソックスの中で最も貴重な選手は誰か』の議論に一気に加わった」と伝えた。
ストーリーの復調に歩を合わせ、チームは6連勝を飾り借金を「2」にした。記事は「ストーリーとの契約が正しかったのかどうかは10月になってみないとわからない。しかし彼の復活がレッドソックスを好転させたことに疑う余地はほとんどない」と評価している。
(Full-Count編集部)