中日・和田が逆転呼ぶ1号 2000本安打まで「5」も「それより勝つことが大事」
1点差に詰める2ランでムード変える、「本当に最高の当たりになった」
中日の和田一浩外野手が本拠地でのオリックス戦で貴重な1号2ランを放ち、チームの逆転勝利に貢献した。3点を追う5回、無死一塁で西のスライダーを左中間スタンドに叩き込んだ。チームは8回に小笠原の同点犠飛で追いつくと、その後、捕逸で勝ち越し。5試合ぶりの白星をもぎ取った。
「結果としては本当に最高の当たりになったので、よかったと思います」
試合後、小笠原とともにお立ち台に上がった和田は5回の2ランをこう振り返った。
直前の攻撃で2点を奪われ、リードを広げられた直後の一発。「3点差できつい状況だったんですけど、何とか繋げば何かが起こるという気持ちで集中して打席には入れたのが良かったと思います。どうにか重い雰囲気を変えたいなと思って打席に入ったので、そういう雰囲気が変わってよかったと思ってます」。まさにムードをガラリと変えるホームランとなり、満足気に振り返った。
今季はキャンプで左膝を痛め、開幕に間に合わなかった。5月下旬に復帰し、ようやく待望の今季1号。それだけに、ベテランは「怪我が多くて、こういう状況になったんですけども、なかなか取り返すことは難しいと思いますけど、1本でもヒット多く打って、チームに恩返しできるように頑張って行きたいと思います」と誓う。
この日は2安打で、2000本安打まであと5本。ただ、和田は「そういう数字はあるんですけど、それよりも勝つことが今日の試合通じて大事なことだと痛感しました」と言う。チームの勝利を最優先に戦っていく気持ちに変わりはない。
中日の勝利に貢献する一打を積み上げ、快挙を達成するつもりだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count