大谷翔平のノーノー阻止打は「飛んだ瞬間に分かった」 快挙逃すも左腕は満足げ
ド軍アンダーソン「プレーオフの重要な場面みたいだった」
■ドジャース 4ー1 エンゼルス(日本時間16日・ロサンゼルス)
エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、敵地でのドジャース戦で、ノーヒットノーランの屈辱まであと2死と迫る中、意地の三塁打を放った。目前で快挙を打ち砕かれたドジャースの先発左腕タイラー・アンダーソンは試合後、9回もマウンドに上がったことに「それについては感謝してもしきれないね。もう一度するチャンスは訪れないかもしれないから」と語った。
大谷との過去の対戦では、3打数3安打1本塁打3打点と打たれまくっていたアンダーソン。この日は初回に見逃し三振に仕留めると、4回にはチェンジアップで空振り三振に。7回は遊ゴロに打ち取っていた。エンゼルス打線に対し、8回まで四球と失策で走者を出すのみだったが、快挙はあと一歩で阻まれた。
9回先頭のトラウトを見逃し三振に仕留めた直後、大谷へ初球に投じた高めのカットボールを痛打された。打球は右翼線に飛び、右翼手ベッツのダイビングも届かなかった。ボールが転々とする間に大谷は三塁へ。目の前での快挙を待ち望んでいた敵地は悲鳴に包まれた。左腕は「プレーオフの重要な場面みたいだった。大勢の観客がとても熱中していて、エネルギーを感じることができた」と振り返る。
さらに、ベッツがダメ元で飛び込んだことに「打球が飛んだ瞬間にヒットになると分かった。あれ以上を求めることはできないよ。素晴らしい守備力を持った選手であり、素晴らしいチームメートだ。素敵な意思表示だったね」。この一打を喫した直後に降板したが、今季無傷の8勝目を挙げた左腕は同僚の献身に感謝していた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)