19歳“両投げ投手”が無双投球 打者6人から左右で5K、MLB公式も注目「素晴らしい」
サインチェは右投げで3人から3三振、左で3人から2三振を奪った
19歳の“両投げ投手”が、ドラフト候補選手が参加して行われている「MLBドラフト・コンバイン」に参加。実戦形式に登板し、左右両方で圧倒的な投球を見せて注目を集めている。右投げで最速155キロ、左投げで148キロを誇るスイッチピッチャーの投球に、ファンは「どうやったらそんなことができるのか分からない」「なんだって?」と驚いている。
MLB公式サイトによると、今年で2回目となるドラフト・コンバインは14~20日(日本時間15~21日)のスケジュールでパドレスの本拠地ペトコ・パークで開催されており、255人が参加。その中で圧倒的な存在感を放ったのがサインチェだった。実戦形式で6人の打者と対戦し、5奪三振1四球。右で3奪三振、左では2奪三振1四球だった。右では94~96マイル(約151.3キロ~約154.5キロ)の速球と79~80マイル(約127.1キロ~約128.7キロ)の変化球を、左では88~92マイル(約141.6キロ~約148.1キロ)の速球と75~76マイル(約120.7キロ~約122.3キロ)の変化球を投げるという。元々は左投げだが、右の方がいい球を投げると記事は解説している。
「メジャーの球場でマウンドに立てるなんて素晴らしい機会だ。ただみんなに私ができることを見せて、楽しめたらと思っていた」と語ったサインチェ。近代MLB史上唯一の本物の両投げ投手とされ、MLB通算61試合に登板したパット・ベンディット氏はインスタグラムを通じてサインチェに連絡を取ったそうだ。
MLB公式ツイッターは「これは素晴らしい!」と添えてサインチェの投球動画を投稿。グラブを器用に持ち替えて、左右両方で剛球を投じる姿にファンからは「これはとてもクールだ」「両投げの投手はいつだって私を仰天させる」「次のパット・ベンディット?」「ワオ」「めったに見られないぞ」とコメントが寄せられ、日本語でも「ドカベン位でしか見たことない」と声が上がった。プロ入りするのか、それともミシシッピ州立大学に進むのかはまだ分かっていないそうだが、今後どのような投手に成長していくか、注目される。