パ・リーグは「大混戦になる可能性がある」 専門家が挙げる各球団の“キーマン”は?
首位の楽天は西川、2位の鷹は柳田を“キーマン”に指名
セ・パ交流戦を終え、17日に再開されるリーグ戦。パ・リーグは楽天が首位を走り、ソフトバンクが1.5ゲーム差で追う展開になっている。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(DeNA)で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、2位に5ゲーム差の3位につける西武、昨季覇者の4位オリックスなどを含め「セ・リーグ以上の大混戦になる可能性をはらんでいる」と指摘する。
楽天は開幕直後の3・4月に16勝6敗1分(勝率.727)のロケットスタートを切ったものの、5月は13勝13敗の勝率5割と失速。首位の座をいったんソフトバンクに明け渡した。それでも6月は交流戦終了時点で6勝5敗と踏ん張り、逆に調子を落としたソフトバンクから首位を奪回した。野口氏は「1番を打つ西川(遥輝外野手)が鍵を握っている状況に変わりはない」と見ている。
移籍1年目の西川は、3・4月に月間打率.333、出塁率.472をマークし、チームの首位快走に貢献。ところが5月には月間打率.162と低迷し、チームも西川に歩調を合わせるかのように調子を落とした。最近6試合では21打数6安打5四球1死球、打率.286、出塁率.444と持ち直したが、再開されるリーグ戦をどう滑り出すだろうか。
ソフトバンクは「ギータ(柳田悠岐外野手)の復調が必要不可欠」と野口氏は断言する。チームの主将でもある柳田は、4月に左肩を痛めて戦線離脱した影響もあってか、打率.253、7本塁打と本調子からほど遠い。「藤本監督が、柳田の3番は絶対1年間代えないつもり──と明言されているだけに、なおさらです」と続けた。