頭部死球は「間違いなくMLBの責任」 “滑るボール”を投手糾弾、均一化へ
MLBはボールへの“泥のつけ方”について全球団に書面で通達した
MLBは21日(日本時間22日)、ボールへの“泥のつけ方”について全球団に書面で通達した。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。17日(同18日)に行われたマリナーズ-エンゼルスの一戦で起こった頭部死球を巡って、当てた側のエンゼルス右腕、マイケル・ローレンゼン投手が「ボールが滑った。これは間違いなくMLBの責任だ」と公式球を批判したばかりだった。
記事によると、新しいボールのつやを取り除き、投手らがボールをきちんと握るために泥を塗る作業が必要だという。MLBではデラウェア川の独特な泥が使用され、長年にわたりクラブハウス職員の監督のもとで塗られてきた。しかし、そのプロセスがクラブハウス間で一貫していないことが最近になって分かったという。
今回の文書には「泥はボールに手で直接つけ“どのボールに対しても水と泥の比率が同じでなくてはならない”」「また、このプロセスに少なくとも30秒以上かけなければならない」などと記されている。その他にはボールの保管方法や泥をつけるタイミングも指示されているという。
17日(同18日)の試合でマリナーズのアップトンに頭部死球を与えたローレンゼンは試合後に「リリースの瞬間にボールが滑った。ボールがつるつるだ。そのボールが誰かに怪我をさせた。だからこれは間違いなくMLBの責任だ」と公式球を糾弾。「CBSスポーツ」をはじめとした米メディアが報じると波紋が広がっていた。