今季初QSの前田健太「こういう内容を今後も」 次回は中3日半で先発へ
6回4安打1失点と好投、82球で降板
ドジャースの前田健太投手が24日(日本時間25日)の本拠地マーリンズ戦に先発し、6回1失点の好投を見せた。打線の援護に恵まれずに、3勝目はならなかったものの、今季自身初のクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)を達成。6回4安打7奪三振1四球で1失点、わずか82球でリリーフ陣につなぎ、試合後は「良かったと思いますね、球数的にも余裕はありましたし、どんどんバッターと勝負することが出来たので良かったと思います。全ての球種をうまく使って打者を打ち取っていくことができましたし、ゲーム前に話したプラン通りに投げていくことができた」と振り返った。
この日の失点は3回2死走者なしで「甘く入った。アウトコースを狙ったボールが甘く入った」という失投をリアルミュートにスタンドに運ばれたソロ本塁打の1点のみ。6回までマーリンズ打線を4安打に封じ、7個の三振も奪った。5回先頭で立った打席では、レフト前に今季初ヒットも記録し「やっと打てたので良かったです」。
前田がマウンドにいる間、味方打線も1得点にとどまり白星はならなかったが、球数少なく打者を打ち取っていった投球内容には、本人も「6イニングということよりも、球数少なくどんどん打ち取っていくというのが僕の課題だと思っているので、それが出来たというのは良かった。6イニング終わって80球ちょっとくらいだったので、こういう内容を今後も続けていけたら良い」と納得の表情だった。
今季はここまで5試合に投げて、まずまずの投球を続けている。20回1/3を投げて31個の三振を奪っている。その奪三振増の要因を前田は「フォーシームの質が良くなったというのが1番だと思うので、フォーシームをどんどん投げていって、その結果スライダー、チェンジアップ、カーブの変化球が生きてきている。いままではフォーシームが見せ球なような投球になってしまっていた。全てのボールでバッターと勝負していくことによって、変化球、フォーシーム両方効果的に使えているのかな」と語った。
余力を残しての降板となったが、それは次回登板を見越したものだという。次戦は28日、敵地でのジャイアンツ戦となる見込みで「次が中4日、中3日半になるっていう話だったので、前回の106球と次の中3日半というのを考えたらちょうどいいんじゃないか、という感じ」と話していた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)