大谷翔平とジャッジの「MVP争い」が激化 二刀流での活躍と63発ペースはどちらが上?
大谷が8回13奪三振で6勝目を挙げた裏で、ジャッジは2本塁打
エンゼルスの大谷翔平投手と、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の「MVP争い」が熱を帯びている。大谷は21日(日本時間22日)のロイヤルズ戦で自己初の1試合8打点を記録、翌日の同カードでは投手として先発し、8回無失点、13奪三振の快投で6勝目を挙げるという強烈なインパクトを残した。一方のジャッジは今季67試合ですでに27本塁打。これはシーズン63発ペースで、共に数字を伸ばし続ければ圧倒的な打力と投打二刀流のどちらが上かという議論に発展しそうだ。
昨季ア・リーグMVPを獲得した大谷が調子を上げてきた。ここまで投手としては12試合に投げ6勝4敗、防御率2.90。規定投球回にはわずかに足りないものの、投球イニングを大きく上回る90個の三振を奪っている。これはメジャー全体で見ても8位という好成績だ。
それに加えて打者としても15本塁打。これはシーズンに換算すると33発ペースとなる。46発を記録した昨季も、爆発したのは6月下旬から7月にかけて。これから量産ペースを上げていく可能性も十分ある。
一方のジャッジは今季67試合に出場し打率.302、27本塁打、52打点。これは162試合に換算すると63発、122打点という驚異的なペースだ。順調にシーズンを送ればMVP級の活躍になるとは多くのメディア関係者も指摘しているところで、米メディア「Audacy」でポッドキャスト番組の司会を務めるニック・コストス氏は「ア・リーグMVP争いの楽しみとして、今夜ジャッジは2発、そしてオオタニはオオタニらしい活躍を見せている」と2人の争いに注目している。
22日の試合では、大谷が熱闘を見せる一方でジャッジもレイズ戦で2本塁打。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のレポーター、サミー・ロス氏は、8回を投げた大谷に対しスタンドから「MVP」の大合唱が起きたとツイートしている。
昨季も、48本塁打しキングに輝いたブラディミール・ゲレーロJr.内野手との「MVP論争」が巻き起こった。より強烈な打撃成績を残す選手が現れた時、どのような判断がなされるのか。最後まで注目を集めそうだ。
(Full-Count編集部)